イタリア旅行（４）

平成２３年９月２５日続き

　地下鉄でひと駅戻ってコロッセオへ。昨日訪れたトレビの泉などもそうだが、これほど有名な建造物はないと言って過言ではないだろう。ともかく人が多かった。廃墟という意味ではカラカラ浴場と大差ないと思うが、人気は桁違いのようだ。
　剣闘士たちの控え室がある地下へも行けるはずだったが、どうしても行き方が分からなかった。帰国後自分で撮った写真を見てみると、そこにいる人たちが写っているではないか。う〜ん、残念。失敗した。どうすれば良かったのだろう。

写真上段左/ローマの地下鉄：パリの地下鉄に似ていると感じた。
写真上段右/コロッセオ全景：近くでも撮影したが、ファロ・ロマーノから撮ったこの写真がベストショットだと思った。手前はコンスタンティヌスの凱旋門
写真中段左/コロッセオ内部�@：映画や写真で見た光景が目の前に・・・。朝の新宿駅並みの混雑だった。
写真中段右/コロッセオ内部�A：地下の様子。ここへ降りられるはずだったのだが・・・。（写真をクリックすると人が写っているのが分かります）
写真下段左/石碑？：これを彫った人は２０００年後の人たちに興味深く見られるとは想像しなかっただろう。
写真下段右/コロッセオ内部全景：最上階から撮影してみた。

　コロッセオと道路をはさんで反対側にフォロ・ロマーノがある。古代ローマの行政の中心地だったところだとか。ひとつの建物ではないので、敷地は実に広い。３００ｍ×８００ｍくらいだろうか。東京ドームでいうと５個分の広さである。ここの観覧には時間と体力が必要だ。
　カラカラ浴場に勝るとも劣らず廃墟である。しかし、建造物が多数集合しているので、歴史的価値が高いのだろう。後で気づいたのだが、ここにあるセプティミウスの凱旋門付近が映画ローマの休日のロケ地のひとつだった。そうとも知らず、のんきに眺めていた。
　入ったときとは違う別の出入り口から出ると、広い通りに出た。フォーリ・インペリアーリ通りだ。ここを通ってベネチア広場に抜ければ、昨日は道に迷わずコロンナ宮に行けたのだ。この通り沿いには別の遺跡もあり、現代人が後で勝手に道路を作ったことが良く分かる。

写真左上/ファロ・ロマーノの遺跡�@：かなり荒廃していて、どうもピンとこない。
写真右上/ファロ・ロマーノの遺跡�A
写真左下/ファロ・ロマーノの遺跡�B：奥に写っているのが市庁舎。手前の凱旋門は映画「ローマの休日」でアン王女と新聞記者ジョーが出会った場所。
写真右下/フォーリ・インペリアーリ通り：出口を出ると広い通りに出た。方向者天国になっていた。

　ベネチア広場にはヴィットリオ・エマヌエーレ２世記念堂があり、ローマのシンボルマークになっているとか。ベネチア広場は観光者にとっても重要なランドマークになっているに違いない。
　歩き疲れたので、一旦ホテルに戻ることにした。ベネチア広場にはバスの路線がたくさん集まっているので、どこへ行くにも要所となっている。
　テルミニ駅で昼食にした。たまたまカフェテリアを見つけたので利用した。アイスコーヒーが飲みたいと思ってcold coffeeと注文したら、ワンショットのグラスにノニジュースのようなものが出てきて驚いた。こんなものは頼んでいないと言ったが、これがcold coffeeだと言う。要するにエスプレッソコーヒーを冷やしたもの。何と言えばいわゆるアイスコーヒーが出てくるのだろうか。またしても英語でつまづく。

写真左上/ヴィットリオ・エマヌエーレ２世記念堂
写真右上/フォーリ・インペリアーリ通りで見つけた銅像：モチーフが誰かは分からないが、古代ローマの人物であることは間違いない。
写真左下/テルミニ駅前のカフェでのランチ：アイスコーヒーを頼んだつもりが、冷たいエスプレッソが出てきた。
写真右下/ホテルの近くで見つけた新型ＴＭＡＸ：私の愛車ＴＭＡＸのフルモデルチェンジ後の新型車がとめてあった。ヤマハ車は世界的に人気なのだ。

　ホテルに戻ってベッドで横たわっているうちに眠ってしまっていた。気づいたら１６時くらいだった。どうしようか悩んでいたら、すぐ近くに重要な観光スポットがあることに気づいた。サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂だ。しかも、その脇にスーパーマーケットがあることも分かった。一石二鳥と思って出かけることにした。
　寄ったスーパーマーケットはズマ（Sma）。日本のスーパーと大差ない。毎日のように１本２ユーロ程度でミネラルウオーターを買っているが、スーパーならその３分の１くらいの値段で買える。他にスナック菓子を少し調達した。
　夕食はホテル近くのサンティへ。ガイドブックに載っていたお店だ。定食が１０ユーロ。アラカルトで２５ユーロくらいということだった。確かに１０ユーロの定食があったが、１０ユーロではあまり期待できないと思って、ミネストローネスープとステーキを注文してみた。ところが、スープというよりリゾットのようなものが出てきて、これだけで結構お腹いっぱいに。ベネチアでもそうだったのだが、スープと言えば飲みものという感覚の日本人とは違って、やはりスープは前菜としての食べものの感覚なのだろうと思った。また、ステーキは想像通りカチカチだった。１１ユーロだから無理もない。ただ、安いから硬いということではなく、柔らかい肉質を好むのは日本人特有という話を聞いたことがある。実際、沖縄は日本でありながら硬めの肉を提供する習慣があるようだ。このサンティ、内容はともかくも、お店の雰囲気がアットホームで（実際親子でやっているようだ）、気楽に利用することができるお店だと思った。私のような旅行者には馴染みやすい。

写真左上/サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂：自分が泊まっているホテルの近くにもこんな見所が・・・。
写真右上/サンティ：ガイドブックで紹介されていた小さなレストラン。気軽に入ることができる雰囲気だった。
写真左下/第一皿：ミネストローネスープを頼んだはずなのに、なぜかリゾットが出てきた。これだけでお腹いっぱい！
写真右下/第二皿：１１ユーロのステーキ。あまり期待していなかったが、想像以上に硬いお肉だった。